悪天候時の安全走行

悪天候時の安全走行

先日、長野県に出かけた帰り道、夜の高速道路を走っていました。長いトンネルを抜けると・・・

まさにバケツをひっくり返したような雨が降っていました。トンネルを入る前と出る時の雨量が余りに違いすぎて、一瞬パニックに。周りに走っていた車も同様に運転が動揺しているように感じました。もちろん、急ブレーキは危ないので、エンジンブレーキとフットブレーキを使って速度を落とし、事無きを得ました。その先のパーキングエリアで車を止め、雨が小降りになるのを待って帰ってきました。

しかし、大半の車がパーキングエリアに車を止めることなくそのまま車を走らせていきました。慣れているのかもしれませんが、見ているだけでも怖い思いがしました。

大雨の中を運転するときは注意しましょう。

雨が降って路面が濡れている状態では、ブレーキがきき始めてから車が停止するまでの距離(制動距離)は、路面が乾燥している状態よりも長くなります。さらに、わだちに水がたまっていたり、大雨で川のような状態の路面を高速で運転すると、路面とタイヤの間に水の層ができてタイヤが滑り、ブレーキやハンドル操作がきかなくなるハイドロプレーニング現象が起こる危険性があります。
雨の日は、十分に速度を落として車間距離を取り、大雨のときはライトを点灯して、ブレーキやハンドル操作に注意して運転しましょう。

また、長距離を走る場合や高速道路を走行する場合に、天候が崩れる予報が出ているときは、運転中に路面状態や視界が悪くなった場合でも安全に走行するために、出かける前に少なくとも次の3つのポイントを点検しましょう。

□ タイヤがすり減っていませんか?

タイヤには、路面とタイヤの間の水を排水し、ハイドロプレーニング現象を起きにくくするために十分な溝が必要です。

□ ライトは切れていませんか?

視界が悪いときには、他車に自車の存在をアピールするためにも、ヘッドライトやウィンカーが重要になります。

□ ワイパーは正常に作動しますか?

雨の日にワイパーが作動しないと、視界が悪くなり危険です。

夏から秋にかけては夕立や台風の影響により大雨や雷・強風が発生し、運転することが困難になることも多くなります。心と時間に余裕をもって安全運転に心掛けてください。さらに安心をプラスするためには、車検だけではなく、定期的な点検、メンテナンスを整備工場で行っていただきたいですね。

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